高層マンションの新たな役割

 昨年、我が街の市役所に行きました。

市役所庁舎の16階の食堂は360度見渡すことができる展望台にもなっています。この町は、太平洋戦争で一面焼け野原になりましたが、戦後67年経ち、空き地のないほど建物が建ち、高層ビルもかなり建っています。

ヨーロッパの都市は、日本の都市以上に何度も破壊され、近隣国に侵略された歴史を繰り返しています。破壊の都度、なるべく、元の街並みや建物を再現するように努力しています。もちろん、建材が石であることが多いので、可能だと言えばそうなのですが、我が街には、戦前の名残もあまり残っていません。建物の高さにしても、ヨーロッパは高さをおさえて、町全体の景観を考えました。

我が街には我が街の事情もあり、人が住める土地と人口のことを考えたら、仕方のないことかもしれません。しかし、地震がほとんどないヨーロッパの建物が高さを抑えているのに、地震国日本が高層ビルや超高層ビルをどんどん建てているわけですから、ちょっと矛盾しているような現実です。

耐震・免震・制震技術が飛躍的に進み、液状化現象を防ぐような基礎工事もし、自家発電も備え、防災設備も考えられています。それでも、私は、日本は、無駄な技術革新をしているのではないかさえ思いました。  

未曽有の被害を出した東日本大震災の映像を見た時、想像もしなかった津波の高さと破壊力にショックを受けました。しかも、日本には、まだ東南海地震など多くの地震が予測されています。東京などのあるマンションでは、住民だけでなく、地震の時の地域の避難所として活用していくことになったというニュースを見ました。高台の少ない沿岸地域では、商業施設やマンションなどへの迅速な避難が、被害を少しでも少なくします。地震国日本の建築技術が、日本の人々を救い、さらには、世界中の他の地震国の被害を少なくしていくようになれば良いと思いました。

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This entry was posted on 水曜日, 6月 13th, 2012 at 1:36 AM and is filed under マンション. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.